ニコンの衰退

 デジタルカメラの情報掲示板「デジカメinfo」が11月8日にアップした記事「ニコンのミラーレス販売計画自体、結果として無理があった」。ミラーレス「α」機を6年前から投入、先行するソニーに大きく水をあけられたニコンの苦境が伝えられている。レンズが集めた光をレフレックス版(反射鏡)で反射させて撮影する「一眼レフ」市場で長らくキヤノンとともに業界をリードしてきたニコン。優越的な地位を占めていたがゆえに「ミラーレス」とういう、反射鏡を省くことにより小型、軽量なカメラ開発に遅れをとった。そして大半の日本企業が陥っている「無能サラリーマン経営者病」。減点主義にとらわれ、10年、20年、30年…あるいはより未来を見据え、積極果敢な挑戦をして失敗するより、2~3年、自分の任期の間の安全策をとり、地位保全を図る。このような流れの中、時代に取り残され衰退してゆく。

 ソニーがこの6年、革新的なαシリーズを矢継ぎ早に開発する流れの中、かたくなに一眼レフ機の優越性を市場にアピールするだけだったニコン。蓄積された技術に頼るだけの製品開発が続き、世界のトップを先駆ける製品を生み出すことができなかった。さらに4年前には業績悪化による社員の大量馘首。ここにもリーダーが一切責任を取らず、社員にしわ寄せする旧日本軍直伝の組織腐敗システムが垣間見える。戦前、軍用光学機器を開発していた同社ならではと言いたくもなるような不甲斐ない社長、経営陣。

迷走するニコン。3年前には経済産業省がフジフィルムにニコンの救済合併を持ち掛けていたことも、既に明るみになっている。約半世紀前、「NIKON F」で世界を席巻した頃の姿はなく、老いさらばえ、立ち尽くすだけの姿勢のニコンに反転攻勢の兆しは見えない。かつて「家電屋のカメラ」と見くびっていたソニーが、デジタルカメラの肝となるイメージセンサーを開発。ニコンをはじめ、多くのカメラメーカーに納入し、空前の利益を上げている。栄光の日々が遠く過ぎ去った今、ニコンに起死回生となる製品を生み出す力は尽きようとしてる。

D90からニコン機を愛用してきましたが、小型で軽量、そして何より狙ったものは逃さない秀逸の「瞳AF」のようなオートフォーカスシステムの「α」シリーズ。そろそろソニー機を導入しようと思います。「成功は社長の手柄、失敗は社員の責任」。それにしてもここまで無能サラリーマン経営者が蔓延り、甘やかしている日本。ますます貧しい国になっていくのでしょう。

 

 

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