α7ⅲSかNikonか

Nikon D90に始まり、D5100、D600、D810と使い続けて10年。D850が発売された2017年秋以降、更新機材購入を検討。この間、SONYのフルサイズミラーレスカメラαシリーズが飛躍的に性能を上げて躍進。カメラ市場をけん引するとともにシェアを大幅に拡大、Nikonを追い抜き、Canonを猛追する展開に。売り上げの大きな要素を占める半導体露光装置の世界シェアを大きく後退させたNikonが業績不振に陥る中、SONYは次々と魅力的な新製品を投入。フルサイズミラーレス市場への本格参入が遅れたCanon、NIkonをしり目に一眼レフ機市場の2強から次々とユーザーを奪ってきました。

そんな中での私の後継機種選び。フルサイズミラーレス機の小型、軽量に強く惹かれながら、Nikonが出遅れている現状を受けて、一度はSONYに乗り換えようと考えα7Sⅲの購入を決め、東京・月島の写真機材専門店「GIMNICHI」さんが開いたワークショップに参加、実機に触れるなど確認をしていました。しかしこれまで築いてきた大量のNikon fマウントレンズから離れ難く、しばらく様子見。そうこうしているうちに、新型コロナ、転勤などで生活が激変。後継機種選定どころではない状態に。

ようやく新生活に少しの落ち着きが生まれ、久しぶりにD600を持ち、名古屋・栄のレイヤードパーク久屋大通で試写したところ、改めてNikon D600の画質の高さに驚かされました(手前味噌でゴメンナサイ!)。その時、撮影した1枚が下の写真です。どうでしょうか? 2012年発売、約10年前の機種ですが、さすがの画質。午後7時過ぎ、天候は雨と光量の少ない中、ザラツキ感のない透き通った1枚になっています。発売直後から使用していますが、メイン機種のD810よりも夜間での撮影においてザラツキ感という観点では若干ですが、はっきりと分かる優れた絵を生み出しています。

惜しむらくは、発売直後から指摘されたシャッターオイルの付着問題によるリコールがなければ並み居るNikon機の中で、確実に名機とうたわれたであろうと思っています。この優れた画質。まだSONY α7Sⅲやα7に乗り換える踏ん切りがつかずにいます。まあ、スチールはNikon、ムービーはSONY α7Sⅲというすみ分けに落ち着きそうな気がしないでもありませんが。もうしばらく待機ということです。

そのうちにNikonからα7sⅲを凌駕するフルサイズムービー、スチル併用機が発売されるといいのですが。Nikonの現状では厳しそうですね。

 

撮影データ Nikon D600 85mmF1.8  SS250分の1  F2.2  ISO1000

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